昨日の外国為替市場で円相場は約2カ月半ぶりに一時1ドル151円台をつけた。今月11日の161円台後半から2週間で10円の円高。三井住友DSアセットマネジメント・市川雅浩氏は「円キャリートレードの巻き戻しが大きく影響している可能性がある」と指摘。円キャリートレードとは、ヘッジファンドなどが低金利の円を借り入れて高金利のドルで運用する取引のこと。円安の時には金利と為替の両方で利益を出すことができるが、円高になると金利で得られる収益以上に為替で損するリスクが高まるため、円キャリートレードを巻き戻す動きが出るという。市川氏は「投機筋は「この先、円安に振れそうだ」と、そういう材料が出た瞬間に一気にキャリートレードを巻き戻す。7月11日以降のドル安・円高はおそらく多くの投機筋が円キャリートレードを巻き戻した可能性が高いのではないか」と指摘した。