上川外相はカンボジアの首都プノンペンにあるカンボジア地雷対策センターを訪問し、地雷探知機の使い方の説明を受けたほか、実際に埋められていた地雷の展示施設を見学した。カンボジアでは1991年まで20年以上続いた内戦で400万~600万個の地雷が埋められたとみられ、住民が巻き込まれる被害は現在も続いている。日本政府は1998年以降カンボジアに総額167億円以上の無償資金協力を行い、地雷を撤去するための機材の供与や人材育成など長年にわたり地雷除去を支援している。上川外相は地雷対策を支援する政策パッケージを発表した。日本の地雷対策の知見を生かし、ウクライナなどの支援を行う。被害を受けるリスクを回避する教育、地雷の除去、被害者のサポートまで包括的な支援を実施する。日本企業が開発した地雷探知機や地雷が埋められた位置をAIで予測するシステム、被害者のため義肢を製造する3Dプリンターを供与するなどとしている。