子ども産み育てる選択をした障害者もいる。土屋正己さんと幸子さん夫妻は娘のはるかさんを育てている。土屋さん夫妻は読み書きやお金の計算に支援が必要でグループホームで生活している。施設の責任者・金谷さんは妊娠がわかった後、2人から相談を受けたという。涙を流して産みたい、育てたいと言われたという。子育てを支えることになったグループホームでは独自の支援体制を作った。はるかさんが保育園に入るまでは、スタッフが24時間子育てを見守る体制をつくった。その人件費や交通費は国からの報酬がないため施設側の負担となる。土屋さん夫妻は工場で働き、毎月20万円ほどの給与から子どもの生活費をまかなっている。はるかさんが生まれて11年、金谷さんは障害者が子育てをすることに対する根強い偏見を感じているという。土屋さん夫妻がメディアに出ると、SNS上では誹謗中傷が相次いだという。