心筋虚血とは、冠動脈から心臓の筋肉への血流が不十分になる状態のことを言う。心筋虚血の状態になると、心臓の血管が細くなり、血流が悪くなって酸素不足になるという。上皇さまは、2012年に心臓のバイパス手術を受けられているが、そのような既往歴があり、91歳というご年齢を考えると心筋虚血になることは不思議ではないという。側近によると、今回は心電図の所見で疑いがあることがわかったという。専門家は、緊急性が認められる状態にはないと思われるが、悪化すると心筋梗塞などになる可能性も否定できないことから、早めに詳しい検査をして必要があれば治療を行うための入院ではないかとみている。上皇さまに自覚症状は見られないという。上皇さまは、日課としてお住まいの仙洞御所がある赤坂御用地内を散策されている。散策はきのう夕方まで続け、けさは取りやめられたという。それ以外は、食事も含め、これまで通り日常生活をお住まいで送られているという。上皇さまの東大病院での検査入院はあすから数日間にわたるとみられている。