アメ横の入り口から歩いて5分、大通り沿いにある格安の婦人服店が今回の舞台。撮影開始。すでに大勢のお客さんが服選びに夢中になっていた。お店は4フロアある。60年以上続く老舗。安さの理由は、流通過程で余っていた在庫品などを大量に仕入れているから。母娘で来ている2人組がいた。お母さんは今日が還暦の誕生日だという。年配の女性2人組がいた。銀行に勤めていたころの動機だという。ここに来るのは気晴らしの意味もある。暖かそうなダウンを探している人が居た。女性は介護福祉士をしている。正社員としての働き口を求めて40を過ぎてから資格をとった。階段に座り込む女の子がいた。フィリピン出身の母親の、ホテルの清掃の仕事帰りの買い物に付き合っている。夜になると、仕事帰りの女性が次々と入店した。通勤用にベージュのブラウスを購入した69歳の女性がいた。信用金庫を定年後、人材派遣会社で10年働いている。仕事一筋でやってきたという。楽しそうに小物を選ぶ2人組がいた。寝たきりとなってしまった祖母のために、可愛い洋服を探しに来たのだという。午後7時、閉店まであと1時間に迫ったころ、バーゲンコーナーを1人のお客さんが訪れた。日本で働くベトナム人の女性。現在はベトナム人の就労支援の仕事をしている。日本でのキャリアアップを目指している。服を買いに来る理由は人それぞれ。欲しい服が毎日働く目標になることもある。夜8時、閉店時間を迎えた。この日は約1000着が売れた。