「清流の国ぎふ」文化祭2024開会式の模様を伝える。竹下景子、平工靖也が司会を務めた。国歌斉唱は森和美。県内42市町村の地域の推しをデザインしたオブジェが会場を彩り、「清流の国ぎふ」の魅力が次々登場するステージが行われた。パフォーマンスを披露した大前光市は、下呂市出身で、義足のダンサーとして東京パラリンピック開会式など国内外の部隊で活躍する。豊かな自然と清流に恵まれた岐阜。「森から流れ出た一滴が清流となり、海へと広がるように世界と交流しよう」という思いが込められた文化祭。
第一章は、源流 世界に認められた清流文化。1つ目のテーマは、こだいじん。こだいじんという名の由来は、「子が大事」から来ているとも言われる。新しい命が芽吹く春を待つ雪深い飛田の人たちの気持ちにも重なる。2つ目は、高山祭。けんらん豪華な屋台で知られる。人々はお囃子にのせて豊作と家内安全を願う。本美濃紙の魅力を伝える演舞も行われた。本美濃紙はユネスコ無形文化遺産に登録されている。
第二章は、廻流 世界が願う平和への奏で。伊藤英明は障害者支援施設の太鼓チームと共に和太鼓を演奏した。創作舞踊として鵜飼をテーマに演舞も行われた。1300年異常の歴史がある長良川の鵜飼。信長や家康、松尾芭蕉が好んだと伝えられる。県立岐阜商業高等学校吹奏楽部は、関ヶ原をテーマとしたマーチングを披露。第二次世界大戦中リトアニア共和国領事だった杉原千畝についても解説した。「ショパン/雨だれ」と「日本歌曲/さくらさくら」を融合した曲も披露された。
第三章は、交流 世界に開かれた清流文化の創造。ポーランド国立民族合唱舞踊団「シロンスク」も登場した。岐阜県はポーランド・シロンスク県と友好関係を結んでいる。400年前から郡の城下町で続く盆踊り「郡上おどり」も披露された。最後は「君が明日と呼ぶものを」を合唱した。