タワーマンションが急増している神奈川県・川崎市の武蔵小杉駅周辺の小杉町3丁目の町内会が3月に解散することが分かった。川崎市では2000年から去年9月末時点で約3倍に人口が増えているが、町内会によると役員が確保できずなり手も見つからない状態が続いていて、解散を決意したという。都市部のマンションでは居住者同士で交流を持たないケースも多く、町内会の活動を伝えることが難しいという。今回の解散について中原区役所の担当者は「災害時などに各地域の人たちの要望を1人1人聞いていくと支援に遅れが出てしまうため、町内会のような一定の組織は地域に必要」など話した。こうした中14棟のタワーマンションが加入している武蔵小杉エリアマネジメントでは町内会の代替組織を目指し、住民の交流を促進して災害時対応を確立することを目的として活動を始めた。今後は地域の他のマンションとも連携し、新たな防災組織を目指すとしている。