中国軍で台湾方面を管轄する「東部戦区」は、おとといから台湾周辺で行っていた軍事演習が終了したと明らかにした。2日連続で行われた演習には中国の陸海空軍のほか、核ミサイルも運用するロケット軍が参加し、制空権と制海権を奪うことや重要航路の封鎖訓練などのほか、東シナ海では実弾を使用した訓練も行われた。一方、台湾の国防部は中国軍の空母「山東」の艦隊を太平洋側の海域で確認したほか、きのう午後に軍用機延べ36機を確認し、延べ20機が警戒区域に入ったとしている。中国軍は台湾周辺での軍事圧力を常態化させていて、中国が独立派とみなす台湾の頼清徳政権への圧力を強めている。