中国の自動車メーカーなどで作る自動車工業協会によると、先月の新車の販売台数は輸出も含めて280万9000台になり、去年の同じ月と比べて1.7%減って4か月連続の減少になった。新車販売のおよそ8割を占める中国国内での販売台数が、消費者の間で節約志向が強まる中、去年の同じ月と比べて6%減ったことが主な要因。一方、EVなどの新エネルギー車の販売は去年の同じ月と比べて42.3%のプラスと堅調で、販売台数に占める新エネルギー車の割合は45.8%になった。またガソリン車も含めた全体の輸出台数は去年の同じ月と比べて21.4%増え、輸出が新車販売を支える形になっている。ただ輸出を巡っては欧米で中国製EVに対し関税を引き上げる動きが出ていて、今後販売動向にどう影響するかが焦点になる。