米中首脳会談自体はAPECのイベントではなく、会合は釜山の韓国軍施設内で行われた。ただ、慶州にいる各国の記者たちも映像を食い入るように見守っていた。会談冒頭、習主席が「私は常に中国の発展はアメリカを再び偉大にするというあなたのビジョンとともに進んでいると信じている」と述べ、トランプ大統領が掲げる「メイクアメリカグレートアゲイン」について歩み寄り姿勢を示す異例の会談となった。1時間40分程度行われた会談では中国がレアアースの輸出規制の導入を1年間延期したほか、合成麻薬フェンタニルのアメリカへの流入対策の強化で一致した。アメリカは見返りとしてフェンタニルの流入問題を理由に中国に課していた20%の追加関税を10%に引き下げる。トランプ大統領は中国がアメリカ産大豆をただちに大量に購入することも明らかにした。習主席は明日から始まるAPECの首脳会議に出席するため韓国にとどまる一方、トランプ大統領はそのまま大統領専用機「エアフォースワン」に乗り込みアメリカに帰国した。
