イラン情勢の影響は水産の現場にも及んでいる。政府が養殖用カンパチの輸入について特例を講じることに。そもそも養殖用カンパチは例年3月から7月にかけて国内の業者が中国から稚魚を輸入して育てている。農林水産省によるとおととし日本の沿岸で養殖のカンパチは計2万3344トン。都道府県別にみると鹿児島で約6割、他には高知、宮崎、愛媛、香川などとなっている。養殖業が地域経済を支えているが一部の関係者からはイラン情勢緊迫化で稚魚を輸送する船の燃料となる重油が不足し先月から輸入が遅れているという声が出ていた。養殖用のカンパチを輸入する際、体長15~30センチ以下の稚魚であれば完全がかからない一方、30センチ超えの場合は10%の関税がかかる。輸入が遅れると中国で稚魚が大きくなると見込まれるため今年いっぱいは関税なしで輸入できる範囲を体長50センチ以下に拡大。垂水市漁業協同組合の組合長も歓迎している。原油の高騰や石油製品の量の不足への懸念は各地に広がっている。
