首都圏で人気の街のすぐ近くで“住みやすい”と注目を集める街が、“住みたい街ランキングの常連”大宮のすぐ近くの埼玉県上尾市である。ポラスグループ中央住宅大宮事務所・高橋さんに案内されたのは、農地だった大きな土地に合計70棟の戸建て住宅が立ち並ぶ大型の分譲地「よりどころ上尾」である。週末になると、モデルハウスにはひっきりなしにお客さんがやって来る。現在、上尾で戸建ての購入を検討中の家族はこの日、4軒のモデルハウスを見学した。2駅先には“人気の街”大宮があるが、なぜ大宮でなく上尾なのか？購入を検討中の家族は「まわりと比べるとリーズナブル。大宮のマンションとこっちの戸建てが同じ」などと話した。5月9日時点の戸建ての価格相場を見てみると、人気の大宮駅周辺が4120万円なのに対し、大宮から電車で10分の上尾市は3620万円と500万円も安い。しかし、マイナス金利政策が解除され金利が徐々に上がる中、今後の住宅ローンへの影響について聞くと、この日、抽選申し込みを決めた家族は「気になるところはある。住宅ローンを組むと同時に資産運用とかはしっかりしていかないといけない」などと話し、住宅ローンの金利上昇を心配はしつつも、購入を決める人は少なくないという。埼玉県上尾市の住みやすさについて、上尾駅前で話を聞いてみると、12路線が乗り入れる大宮駅が2駅先にあり、ショッピングはもちろん子供の遊び場も充実しているという。2階建ての施設「上尾市児童館 こどもの城」は滑り台などの遊具に体育遊戯室、図書室まであってこれらすべてを市民以外の人でも無料で利用できる。上尾駅前から車を10分ほど走らせると、景色が一変して緑たっぷりの街並みに変わる。そして牧場もあり、榎本牧場の駐車場は朝から車でいっぱいである。そのワケは入場料も駐車場も無料であるため。無料の牧場では、牛を間近で見ることができたり、自動搾乳ロボットも見ることができる。こんな牧場見学からウサギのえさやり、さらにおもちゃの車や自転車で遊ぶこともでき、これらもすべて無料である。もちろん上尾市民に人気だが、誰でも入場無料ということで上尾市以外からも来る人もいて、埼玉県東松山市から来た家族連れは「子育て世代にはありがたい」などと話した。埼玉県上尾市は、都会と田舎の両方が楽しめる“お得な街”だった。住みやすい街を調べてみたら、住宅はお手頃価格のうえに、便利さと自然が共存する“住む人に優しい街”だったことが分かった。