日産の発表によると経営削減策の一貫として横浜市西区にある本社の土地とビルを来月売却する契約を結んだ。売却先は台湾の自動車部品メーカーなどが出資し不動産事業などを手掛ける東京・中央区の会社。売却額は970億円。売却後も賃貸借契約を結び20年間ビルを借り直し引き続き本社として利用することにしている。日産は昨年度1年間の決算で最終的な損益は6708億円の巨額赤字に転落し今年度1年間の業績見通しも営業損益が2750億円の赤字になる見込み。国内外で7つの工場を削減し2万人の従業員を減らす計画を打ち出すなど経営立て直しを急いでいる。会社は今回の売却で得られた資金について設備の更新や業務のデジタル化を進める取り組みなどにあてるとしている。
