次世代のコンピューターとして期待されている量子コンピューターについて、最新の研究成果を紹介する国際会議が浜松市で開かれた。会議には、米国やスイスなどから量子コンピューターの第一線の研究者が参加した。このうち、グーグルのチームをかつて率いたジョンマルティニス氏は5年前、量子コンピューターが従来のスーパーコンピューターよりも高速で計算できることを初めて実証し、世界の注目を集めた。現在は自身のベンチャー企業で量子コンピューターの頭脳にあたる「量子ビット」の改良に取り組んでいて、「最先端の半導体の製造技術を応用することが必要だ。われわれの取り組みに日本からも参加してもらいたい」などと話した。このほかにも最新の研究成果が発表されて議論が行われ「研究開発を加速させるため、第一線の研究者どうしの連携が重要だ」とする認識が共有された。