北朝鮮で開かれている朝鮮労働党の重要会議で幹部の一部が、金正恩総書記の肖像画が描かれたバッジをつけていることが確認された。金総書記の地位を誇示する狙いがあると見られる。今日付けの朝鮮労働党の機関紙・労働新聞には中央委員会総会の写真が掲載され、壇上で演説する党の幹部の襟元には、金総書記とみられる肖像画が確認できる。これまで北朝鮮の人が襟元につけるバッジは祖父・金日成主席と父・金正日総書記が描かれていて、キム総書記単独の肖像画が描かれたバッジが公になるのは初めてとみられる。北朝鮮では先月、金総書記の肖像画が先代と並んで掲げられている様子が伝えられ、韓国政府は「異例のこと」と分析していた。金総書記が偶像化を進め、地位を誇示する一環とみられる。