安倍元首相の銃撃現場に駆けつけた近隣のクリニックの医師である中岡氏は、当時の安倍元首相状態を「顔面蒼白で血管も損傷しており、いわゆる出血多量の状態だった」と振り返る。一刻を争う状態だと感じた中岡氏、しかし事件発生からしばらくして訪れたのは消防車。近くの消防署には救急車も配備されていたが、この時は出動して出払っており、最寄りの消防署から離れた場所から救急車が向かっていた。中岡氏は自身の病院からAEDを持ち込み使用、しかし安倍元首相の体は心静止という状態にありAEDも反応しない状況だった。しかし中岡氏や現場の医療関係者たちは諦めなかった。