関東大震災といえば火災被害が知られている。関東の沿岸には津波も押し寄せ被害が出ていた。その被災地の1つが神奈川・鎌倉市だった。鎌倉市にある由比ヶ浜から中継。由比ヶ浜の地震があったあとの写真を紹介した。関東大震災から間もなく100年というタイミングで当時の津波の状況を明らかにしようという取り組が動いている。研修者が関東一体の津波の動きを最新技術で解析しCGのシミュレーションを完成させた。由比ヶ浜あたりはわずか10分で4mの津波が何度も押し寄せていたことがわかった。鎌倉市は今後の地震で想定している津波は最短8分で沿岸に到達。最大の高さは14.5mにものぼる。鎌倉市は高いビルが少ないため、高台への避難に加え沿岸部にある30の建物を津波避難ビルにしている。津波からの避難を研究している成田嵯之輔さんは、土地勘がない人には避難先が分かりづらいと考えている。僅かな時間で避難するにはどうすればいいのか、注目したのはバルーンだった。津波避難ビルの屋上に上げることで遠くからでも目立つようになると考えた。今年1月、仙台の大学でバルーンの実証実験を行った。1人でも多くの人が無事に避難できるよう成田さんは研究を続けていきたいと考えている。
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