客が企業などに対し理不尽なクレームやいやがらせを行うカスタマーハラスメント。ソフトウエア会社のサポートデスクでのやりとりの音声。担当者の説明に対し納得できないのか、利用者は「殺すぞ、警察に脅迫罪でも何でもいいから言えや」などと激しい言葉で恫喝。また那須塩原の旅館ではチェックインの30分前に到着した客に「準備が整い次第案内する」と伝えるも「申し訳ないじゃない、土下座しろ」と高圧的に話し、宿泊せずに帰っていった。さらに水戸市のラーメン店でもコショウをまるまる一本入れて食べずに帰る、爪楊枝を大量にぶちまけるなどの行為があったという。店ではこのことを警察に通報、客は訪れなくなったが脅迫電話のようなものが1日に数十回かかってきたという。結果、この店は従業員の安全を考え閉店する運びとなった。亀戸にある24時間営業の弁当店では酔った客が大声をあげながら入店し弁当の上に倒れ込むなどし、何も買わずに出ていったという。この店では無人レジで接客を無くすことを決めたという。また駅のホームで危険な撮影を注意した駅員を突き飛ばすなどのカスハラが報告されている。JR東日本はこうしたカスハラに対して警察・弁護士などと相談し対処すると表明。また品川区役所のように名札を名字だけのものに変更、職員のプライバシーを守るための対応を行っている。過去3年間でカスハラの被害にあった企業は9割にものぼるという。ただカスハラ自体は線引が難しいものとなっている。
住所: 茨城県水戸市袴塚3-11-2