野菜価格の高止まりが続く中、千葉・松戸市の「中華東東」では県をまたいで安い野菜を探しに行くなど、仕入れ方法を工夫して価格を上げない努力を重ねていた。東京・荒川区の「コモディイイダ町屋店」では、きょうは特売日でも白菜は1玉税込み430円。キャベツは1玉322円。スーパーなどでの平均価格を平年と比べると、キャベツは年明け3倍以上に高騰し、今は約2.7倍。高騰が続く白菜は3倍以上となっている。白菜の主産地・群馬県伊勢崎市ではきのう、ようやく雪が降ったものの、冬に入り続いた強い風と雨不足によって畑が乾燥し、葉が茶色く枯れてしまった。例年に比べて小玉で、雨が降らなかったことで水分が不足しスカスカ。本来は3キロほどに成長するが、今年は1キロサイズが多く、出荷量が例年の半分ほどに落ち込んでいる。白菜やキャベツの今後の価格について農林水産省は、主産地での今月の出荷量は平年を下回るため、価格は高いままの見込みと発表。東京・荒川区の「コモディイイダ町屋店」でお客さんが購入していたのはカット野菜。安さゆえに需要が高まるカット野菜。茨城県五霞町にあるカット野菜の工場では「千切りキャベツ」は創業以来税抜き100円を守ってきたが、すでに今年1月、内容量を減らす実質値上げをしたが、それ以降も高騰が続き、今月から130円に値上げ。20円分はキャベツの高騰、10円分は人件費やエネルギーコストなど。ただ、5月には品薄が解消するのではと考え、キャベツ値上げ分の20円分を元に戻し、110円で販売を続ける予定。
住所: 千葉県松戸市紙敷