きょうは水素を題材に伝えていく。福岡市のごみ収集は1960年代より深夜0時に行われているが、ゴミ収集車も水素燃料電池を使っている。水素を使った車は走行時にCO2排出ゼロなのが強みで、給食配送トラックや救急車などはたらくクルマで積極的に導入している。使用する水素は福岡市が自ら製造したエコな水素となっているが、水素は下水から作られている。原料となるのは下水処理し最後に残ったのが汚泥でメタンガスから水素は産まれるのだという。トヨタ自動車・クラウンチーフエンジニア・清水竜太郎さんは短い充填時間、長い航続距離が大きな特徴で1回満タンにすると820km走ると紹介。クラウンFCEVは取り込んだ空気を特殊なフィルターに通すことでホコリや化学物質を除去し、吸い込む前よりきれいな空気にして排出しているのだという。国内では航空輸送が682万tのCO2を排出するのに対し、内航海運は1010万tのCO2を排出しているのが現状となっているが、ハイブリッド型客船 HANARIAは水素とバイオディーゼル燃料を活用することで航行時のCO2排出をゼロにしているが、水素自動車技術の高圧タンクや燃料電池技術から生まれたのだという。今後は水素ステーションの整備や水素のコスト、水素製造にかかるCO2が課題となるとみられるが、水素燃料は調理にも活用できるのだという。
住所: 福岡県福岡市中央区荒津2-2-1