鉄道博物館に所蔵されていて、昭和15年に製作された「乗車券」を紹介。当時の切符がどのようにつくられ、使われたのか詳細に紹介している。切符は硬券と呼ばれ、厚紙を切符サイズに切断していた。印刷されると厳重に梱包され、各駅へと配送された。駅では人が窓口で販売し、役目を終えた切符は裁断機にかけられ、釜で34時間蒸された。パルプとなり、新たな紙へと再生された。なお、裁断機にかけられる前の切符は鉄道局の審査課に集められ、切符の発行した駅、平均乗車人員などを事細かく記録。収集されたデータから輸送計画の策定に活かしていた。現代で言うところのPOSシステムといえるが、当時はそろばんと人海戦術で対処していた。