九份の歴史的まちなみを一望できる最も人気のある場所は日が暮れると絵画のような美しい夜景が見ることができる。提灯の明かりに照らし出される夢の中のような幻想的な光景は、複雑な地形が建物の陰影を強調し奥行きと一体感が生まれる。きらびやかなのにどこかノスタルジックで、また九份には年間300日も雨が降る。通りを往来する人の傘も夜景を彩るアクセントに。台湾が世界に誇る美しい光景。しかしわずか40年ほど前は時代に取り残された過疎の町だった。提灯に照らされ、大勢の人が賑わう場所にも店は一軒もなかった。そんな九份を今の街にするきっかけを作った人がいる。