静岡県島田市にある井上玩具煙火は、創業約100年の花火の製造会社。「たまRe:」はここで開発された新製品で、卵の殻からできた花火だという。炭酸カルシウムはオレンジ色の炎を出すために、花火の原料として使われている。卵の殻の主成分は炭酸カルシウムで、原料に使えるとひらめいたという。花火工場の近くにある寿司店から大量に出る卵の殻を譲りうけ、原料にしている。木型に下地を付け卵の殻を混ぜた火薬に浸し、最後に白い水性塗料に浸して完成。手持ち花火の「たまRe:」は先月から販売を始め、3種類の花火のセットで3300円。3種類は混ぜ合わせる金属の違いによって、光り方が大きく異なる。企画開発室長の井上慶彦さんは、今後の展開について「手持ち花火に興味を持ってもらうきっかけをつくりたい。食品廃棄物を使った商品開発、突拍子もないような商品を作りたい野望もある」などと話した。
住所: 静岡県島田市中河町9005