サンフランシスコで17日に行われたデモには20代や30代を中心におよそ50人が参加した。デモは、AIが人の仕事を奪うことや戦争で使われて甚大な被害を引き起こすことなどが懸念されるとして企業や国家の間の開発競争をやめることを訴えている団体が主催した。参加者たちは、最先端の開発を進める、「オープンAI」や「アンソロピック」といった企業の拠点の前などを練り歩き、「人類を滅ぼすな」とか、「自動化はいらない」などと声をあげていた。AIの開発をめぐっては、今月に入り、アンソロピックのCEOが人間が制御する能力を上回る可能性があるとして減速が必要だとの考えを示し、オープンAIのCEOなども賛同した一方、トランプ大統領は、政府がAIの安全を担保できるとの認識を示して高まる脅威論をけん制するなど、議論が噴出している。デモに参加した31歳の音楽家の女性は、「AIの台頭で仕事が減ってきていてライブの機会や収入が奪われてしまう」と話していた。主催団体の代表で、元AI研究者のマイケル・トラッジさんは、「世界はAIの危険性に気づき始めている。今こそ行動を起こすべきでみんな支持している」と話した。
