「SLやまぐち号」が出発するJR新山口駅のホームに今月3日、多くの人が集まり歓声が上がった。SLやまぐち号は新山口駅から津和野駅(島根)62.9キロを結ぶ。SLは戦前戦後の大規模輸送を支えたが電気機関車やディーゼル機関車の登場で1960年代後半から全国的に徐々に廃止。1973年に山口県内から姿を消していたが1979年地元の要望で全国に先駆け復活した。C57は見た目のバランスの良さなどから貴婦人の愛称をもつSL山口号を代表する存在だったが部品の老朽化などにより修理検査が必要になりD51が替わりを務めていたがおととしD51にも車体の一部に亀裂が見つかり以降SLやまぐち号は運転されず。今月2日京都での修理を終え命を吹き込まれたデゴイチは今月3日復活。JR西日本・蔵原潮中国統括本部長は「笑顔でありがとうと言葉をかけていただき鉄道マン冥利に尽きる」などと話した。各駅では復活を待ちわびた人たちが手を振り道の駅長門峡近くでは写真を撮る人らが集まっていた。SLやまぐち号は11月まで休日を中心に運行予定。
住所: 山口県山口市仁保中郷