最低賃金は年々上昇を続けてきたが、厚生労働省の審議会はきょう、今年度について全国平均の時給で過去最大となる41円引き上げるとする目安を取りまとめ、全国平均で時給1002円となり、初めて1000円を超えた。地域別引き上げ額の目安は、東京などのAランクで41円、北海道などのBランクで40円などとなっている。引き上げの理由について審議会は、労働条件改善を図ることで、経済の健全な発展に寄与するなどとしている。一方、日本商工会議所・小林会頭は政府には中小企業の自発的かつ持続的な賃上げの実現に向け価格転嫁の商習慣化に向けた取り組みなどをより強力に進めてほしいなどとしている。