今年7月の芥川賞・直木賞は27年ぶりに該当作なしとなり、7月22日に「かってに芥川賞・直木賞」を立ち上げた丸山優河さん。東京都内の5店舗+栃木、島根、鳥取の計9店舗+読書好きの有志らが協力し、SNSで「芥川さん」「直木さん」約500人に連絡。芥川7人・直木さん1人に”とっておきの一冊”を教えてもらい”賞”に。今後について丸山さんは「『該当作なし』が書店にもたらした売り上げ減少に本賞が少しでも貢献出来たら嬉しい。「芥川さん」「直木さん」は全国的に少ないので、より多くの「芥川さん」「直木さん」にも参加してもらえたら」と話している。関根は「皆さんそれぞれのオススメの本があると思うので、こんなのもあるんだ!と知るきっかけになる」等とコメント。他にも書店員による文学賞がある。注目したのは今年創設された「河出真美賞」。河出真美さんは文学コンシェルジュ。該当作なしの発表を受け、自分たちで本を売る努力をしよう!と。「たくさんの人に読んでほしい」と思った1作品は「レモネードに彗星/灰谷魚」。唯一無二ですごくユニークな一冊だという。週を追うごとに売り上げが増え、本の重版が決定したとのこと。本屋さん以外にSNSで活動しているのがブックインフルエンサー・けんごさん。主に小説を読んだことのない人へSNSを通して作品を紹介。「現在はタイパが求められ、短いコンテンツが好まれる時代だが、そんな中で「読書」の魅力は「遅さ」。速くなりすぎた時代の流れをゆっくりに戻してくれる「読書」の魅力がもっと多くの人に届いてほしい」と話している。
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