きらびやかな照明に鳴り響く音楽。まるでライブ会場のようだが、ここは介護老人保健施設「桔梗の丘」で、行われているのは、音楽で心も体も元気にするため、昔懐かしいディスコを再現したイベント「ロマンディスコ」。企画したのは、DJを務める大滝亮輔さん。大滝さんはDJとして活動する一方、介護福祉士としても働く“DJ介護士”。大滝さんは「僕の昔の印象としては、(施設にいる)高齢者の方って退屈そうだなっていうイメージがあった。自分たちで、どんどん楽しみをつくっていく」「『こんなことあった』『あんなことあった』って思い出していただいたり、体を動かすだけじゃなくてハートの部分で若返ってもらえたら、うれしいなと思います」と話す。20歳で介護福祉士になった大滝さんは“施設での日々をもっと明るく過ごしてほしい”と、DJの経験を生かしてディスコイベントを企画。懐かしさや楽しさなど、様々な感情が生まれることで心も健康になってもらうことを目指している。このディスコイベントを通じてシニアの皆さんに感じてほしいことについて、大滝さんは「生きるって、何かに挑戦したり刺激を受けたりということが大切なのかなと思っているので、元気に生き生きとなっていってほしいですね」と話す。