中村梅玉氏は9歳の時、叔父にあたる中村歌右衛門氏の養子となり、歌舞伎の世界に飛び込んだ。22年、重要無形文化財保持者に認定される。中村氏によると、見得は演じる役によって様々で、二枚目が行うのはひき見得と呼ばれる。初舞台を踏んだのは9歳で、お辞儀するだけで拍手があがり、「舞台に立つのって面白い」と思ったという。中村梅玉の襲名披露公演で演じたのは「伊勢音頭恋寝刃」の主人公。中村氏は「歌舞伎役者としての基礎的なレッスンはつまらなかった」と振り返り、さらに注目するタレントにあのちゃんを挙げた。あのちゃんを主役にした創作歌舞伎の構想があるという。女方について、中村氏曰く、繊細な気配りが求められるといい、「いまさら、女方をやろうと絶対に思わない」と吐露した。そして、インタビュアーを務めた子どもたちに向け、「一度、歌舞伎を見てほしい」と勧めた。