住宅と船着き場が一体となった舟屋の風景。近年外国人にも人気の観光地、京都府北部の伊根町。人口およそ2000人。去年1年間に宿泊した外国人観光客は延べ1万1000人余りと人口の5倍以上に上った。一方、個人の敷地に無断で立ち入り撮影するなどマナー違反も目立つようになった。こうした事態に地元の人たちは3年前から一部のツアー会社に対して受け入れの際の条件を提示している。必ず2泊3日以上滞在してもらうことや事前にマナー教育を受けることなどを盛り込んだ「伊根約束」。仮に観光客が減ったとしても地域のことを深く知ってもらい、住民の生活を理解してくれる人に来てもらいたいと考えた。この日は米国からの観光客が改めて「伊根約束」について説明を受けた。「伊根約束」によってマナー違反が減り、住民との交流も増えた。