ワタリ119は富山・高岡市戸出町にやってきた。今回はジビエカレーパン専門店「POYYUK」の清都さんからの依頼。昭和13年に建てられた建物で、以前は日本通運の事務所でもあった。その後は繊維会社が使っていた。戸出町は繊維業で発展してきた町で、明治30年に富山県の鉄道が敷かれ物流の拠点となると、合成繊維・ニットなどの繊維業で全国シェア90%を誇った。前のオーナーが興した繊維会社は、ボロや切れ端を集荷して綿店などに出荷していた。タダ同然のボロを再利用して利益を得たことから、ボロ儲けの語源とも言われている。2年前に清都さんが建物を購入し、今年4月に店をオープンした。開かずの金庫は棚に埋込式で、ワタリは棚の中に新たな手提げ金庫も発見した。手提げ金庫はダイヤル式で、ダスキンレスキューの玉置さんは1分で開錠に成功した。中には昭和50年前後の預金通帳3冊が入っており、持ち主は前オーナーだった。車の鍵や土地の所有者との約束書なども入っていた。