川沿いを中心に13軒の温泉施設がある会津東山温泉。東山温泉でおよそ150年の歴史を刻み続ける向瀧。江戸時代に会津藩の保養所だった場所を受け継ぎ、明治6年に創業した。登録有形文化財制度ができて日本に一番最初に登録された建物である。創業当初は玄関と二階建ての客室というシンプルな作りだったが明治・大正・昭和と少しずつ増築を重ね、現在の形となった。増築には会津の大工だけでなく、関東からも宮大工が参加し腕を振るい合ったとか。屋根の積雪に耐える大黒柱は会津の大工によるものである。関東の宮大工は装飾などの粋な細工を手掛けたという。木と木を組み合わせて釘を使っていないのも特徴である。泊まる部屋も国の登録有形文化財で大正時代に作られたはなれの間となっている。傾斜地の庭園も去年文化財に登録され、山の斜面に階段状に作られている。
住所: 福島県会津若松市東山町大字湯本字川向200
URL: http://www.mukaitaki.com/
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