伝統工芸から最先端の技術まで幅広い分野で卓越した技能を持つ「現代の名工」に全国で141人が選ばれた。このうち、東京都の真鍋康昭さんは、手縫いでオーダースーツを仕立て上げる職人。高校を卒業後、スーツの仕立て職人だった父親のもとで技術を学び、37歳のころにはドイツで開かれた採寸や縫製などの技術を競う世界大会で1位を受賞した。今回の表彰にあっては、紳士服を製造する技術の中でも特に難しい剣襟の仕立てや手縫いによるボタンホールは、業界屈指の実力と評価された。また、講習会を開き若手に技術を伝える活動を行っていて、次世代へつなぐ取り組みも評価された。去年亡くなった父親の惠勇さんも29年前に「現代の名工」に選ばれていて、親子2代で表彰されることになった。この他、文化財建造物の保存や復元などに長年従事している宮大工の望月成高さんや、聴覚に障害があり漆工芸で数多くの表彰を受けた漆器工の佐々木信也さんなど141人が選ばれた。表彰式は、今月9日に東京で行われる。
