佐々木さんの母はシングルマザーで、あるものに夢中だった。連れてこられたホールで調理機器・サプリメントなどの商品紹介があった。のちに大学生になった佐々木さんはマルチ2世の生活史の卒業論文を書いた。マルチ2世とは親がマルチ商法にのめり込んだ家庭で育った子ども。母が夢中になっていたのはマルチ商法。イベントはマルチ商法を行っている会社の売上を表彰するイベントだった。イベントの1年前、佐々木さんの家に次々と商品が送られてきた。その頃から母は夢みたいなことを語るようになった。ナゾのおじさんの動画を見るようになり、マルチ商法で成功する秘訣を語る動画だった。一方で母は勧誘が苦手。マルチ商法とはマルチ会社から商品を購入し会員となった人が新しい会員を加入して購入を促し購入額に応じて報酬を得る商法。マルチ商法事態は合法だが報酬を見込んでたくさん商品を買ったものの新規会員の勧誘が思ったよりできず経済的損失を生む問題が生じやすい。また勧誘するときに確実に誰でも儲かるなどとのワードを使ったり、売ることの困難さやリスクを説明せずに勧誘すると法律違反の可能性もある。また勧誘目的と言わず誘い出し、公衆の目の届かない場所で勧誘することも法律違反の可能性がある。大きな利益を出すことが難しい商法。母は上手く勧誘できないが、母は儲かる自分を夢見て家は物だらけになった。マルチで成功すれば家族が幸せになれると信じた。
