新潟県「佐渡島の金山」が世界文化遺産に登録されることが決定した。歴史的瞬間に涙する人の姿が見られた。世界遺産登録までは長い道のりとなった。佐渡の金山は4年連続で、国内推薦候補から落選。2年前ついに日本からユネスコに推薦する場所として佐渡の金山が選ばれたが、不備を指摘され世界遺産の登録は見送りとなった。また登録にあたり、委員国の全会一致での決定が慣例となっているが、委員国の1つ韓国が「朝鮮半島出身者の強制労働があった」として反発していた。そのため日韓両政府は話し合いを続け、韓国政府はきのう「日本が展示の中で歴史全体を反映すると約束した」ことなどを理由に、韓日間で合意に至りつつあると明らかにしていた。佐渡の金山は能登半島の先端から約100キロ離れた場所にある日本海最大の離島の佐渡島にある。面積は東京23区の約1．4倍。大自然に囲まれ、街並みは木造建築も多く、古き良き日本の風景を感じさせてくれる。金山は江戸時代から平成元年まで採掘されており、約400年で78トンが産出され、現在のレート換算で約1兆円。17世紀における世界最大の金の生産地。最大の特徴はその規模。これまで掘り進められた坑道はアリの巣のように広がっている。その長さは約400キロ。佐渡−東京の距離に匹敵する。
佐渡には金山以外に魅力的なスポットが多くある。佐渡島は海流が入り混じり、四季に飛んだ島。北前船の文化的な流れもあり、様々な文化が融合した歴史や文化、伝統芸能が残っている。日本の世界遺産は文化遺産、自然遺産合わせて26件。