おにぎり専門店が値上げに踏み切ったワケは、米と海苔の高騰によるダブルパンチ。農林水産省が先月発表した米の卸売価格は、全国112銘柄のうち110銘柄で前年より上昇。去年の猛暑の影響で品質が低下するなど、市場に出回る量の減少が価格高騰の一因とみられている。また海苔は海水温上昇により大幅な不作が続いていて、メーカー各社は来月から値上げを実施。「おにぎりと豚汁 いたる」では9種類のおにぎりを値上げ。都内の弁当店では、海苔の仕入れ価格が約10％増えたため配達用海苔弁を7月から54円値上げするという。都内のスーパーでは、茨城県産コシヒカリ5kgを今月200円値上げし、来月には新潟県産コシヒカリ5kgを約300円値上げする可能性があるという。
来月からカルビーはポテトチップスやじゃがりこなど68品目を最大10％値上げ。明治はチョコレートやグミなど54品目、ハウス食品はとんがりコーンなど6品目を来月から値上げする。こうした中、スシローではきのうから来月16日まで「年に一度の超恩返し！2024スシローの日」を開催。第1弾では来月2日まで、180円の“特ネタ中とろ”をネタのサイズを2倍にして100円で販売。日本ケンタッキー・フライド・チキンもきのうからランチタイム限定で16メニューを値下げし、最大160円お得になるという。