櫻井公貴の仕事はスケート靴のブレードを研磨すること。選手はブレード全体ではなく左右のエッジを使って氷をとらえ、動きをコントロールする。ブレードの底面は水平に見えるが、センターをわずかにU字にくぼませることでエッジが氷に引っかかるように研磨する。求められるエッジの引っかかりは選手の好みやリンクの状態によって異なるため、繊細な調整を施していく。実は櫻井は全日本の出場経験のある元フィギュアスケーターで、今では海外も含め年間500足以上の依頼が舞い込んでくる。
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