牛肉と水産物について日本産の輸入を停止してきた中国。牛肉を巡ってはきょう、輸入再開に必要な協定が発効された。大阪・関西万博で開かれた中国ナショナルデーの式典。この日に合わせて来日したのが中国の何立峰副首相。会場内で、自民党の森山幹事長と約30分間会談をした。中国は2001年、日本でBSEが発生したこと受けて、日本産牛肉の輸入を停止した。2019年になって両国間で動物の病気の対策・権益の分野で協力を強化する協定を締結したが、中国側が発効手続きを進めずその後も再開できない状態が続いていた。日本政府はきょう、中国がワンお手続きが完了し協定が発効したと発表した。日中両政府は今後貿易再開に向けた具体的な協議を進めることにしている。畜産業界からは期待の声が上がっている。近江牛の輸出を手掛ける岡山和弘社長は、中国は人口も多いから引き合いがかなりあると予測、トランプ大統領が関税変更、上げるとなるかもしれない、新しい販路は必要かなと思うのでひとつの希望だと話した。中国は水産物の輸入再開に向けても大きく動いた。東電 福島第一原発にたまる処理水の海洋放出を受けて、おととし8月から日本産水産物の輸入停止をしてきた中国。先月、10都県を除き輸入を再開すると発表。再開には中国当局に再登録が必要だが、北海道・青森の3業者の施設が承認された。中国総局の下村直人は、中国は経済面で日本との関係改善を進めておきたいという思惑があるとみられる、何副首相は習主席とも関係が深く、アメリカとの協議も担当などと指摘した。