公明党・岡本三成氏の質問。補正予算案について岡本氏は「少数与党だからということではなく、仮に環境がより良くなったとしても、今後、予算や主要な法案については与党だけでなく広く野党の皆様にもご意見をいただきながら政策を前に進めていくということを提案したい。いかがでしょうか」と指摘。これに対して石破首相は「自民党単独与党だった時代も私は経験しているが、御党と連立を組むようになって知らなかったことを随分と教えていただいた。いろんな党のいろんな人のご意見を聴くということは、さらに多くの気づかなかった点を教えていただけることがあるんだろうと思う」などと答えた。中小企業支援について岡本氏は「中小企業の利益率を高めるために様々な補助金を今回の補正予算でも計上している。例えば省人化補助金。今回はこれまでの省人化補助金をもっと使い勝手ができるようにオーダーメイドで提供できるメニューを組んでいる。メニューはこれでもかっていうほど十分に出揃っているが、最大の問題は認知度。最も使われているIT導入補助金は年間5万件。一番有名なものづくり補助金は昨年2000件。全国には360万社ある。何をどういうふうにして対象の方々にしっかりと選択肢を示すか、具体的な戦略を教えて下さい」と指摘。経済産業大臣・武藤氏は「私もこの立場になる前から『煩雑すぎる』というのが正直なところだった。ホームページ・ポータルサイトに加えて、重要な情報についてはメルマガ・Xで情報発信を行っているが、十分に行き届いていない。公的な機関だけでなく、特に地銀などと一体となって周知を徹底していかなければならない」などと答えた。日本被団協について岡本氏は「昨晩、ノーベル平和賞授賞式が行われた。核なき世界を実現していくという日本の大きな目標がある。一方で、現実の安全保障環境を考えるとアメリカの核の傘に守られていることの重要性もある。昨晩のノーベル平和賞受賞に対する所感、ご帰国された後に日本被団協の代表の皆様を官邸にお招きしてこれまでのご苦労をねぎらっていただきたいと思うがいかがでしょうか」などと述べた。これに対して石破首相は「風化することが絶対にあってはならない。そういう証言をずっと続けてこられ、世界に広めていただいたということは本当に意義深いこと。ノーベル平和賞をお受けになったことは、ご苦労さまでした、ありがとうございましたということを申し上げたい。タイミング等の詳細は決まっていないが、今後、しかるべく調整をさせていただきます」などと答えた。