今月16日の千葉県知事選挙は、異例の選挙戦が展開されている。今回の知事選には現職と新人の4人が立候補。現職・熊谷俊人氏は自民党、公明党、立憲民主党、日本維新の会、国民民主党の県組織が支持。新人でフリージャーナリスト・小倉正行氏は共産党から推薦を受けている。政治団体「つばさの党」代表・黒川敦彦氏は「既存の政治勢力には投票しないでください」と訴えている。「NHKから国民を守る党」党首・立花孝志氏は第一声は千葉県で行ったが、その後は兵庫県内で演説を続けている。立花氏は今回、「当選は目的ではない」と言い切り、兵庫県知事選挙の最中に非公開音声データを提供した兵庫県議にNHK党からことしの夏の参院選出馬してもらいたいと有権者に訴えている。東京都知事選挙ではNHK党から多数出馬し「掲示板ジャック」を行った。公職選挙法改正案ではポスターには候補者の名前を記載、名誉を傷つけるなど禁止、“営利目的”を禁止し100万円以下の罰金。去年11月、立花氏は兵庫県知事選挙で2馬力選挙を行った。早稲田大学・日野愛郎教授は「これまでも『ポスターの掲示』で他の候補者の応援は禁止。選挙活動全般で言えるため問題」と指摘。総務省は公選法で認められる範囲内ならば選挙区外の選挙活動を禁止する規定はないとしている。