ナウルは昨日、台湾と断交し中国と国交を結ぶことを明らかにした。ナウルはオーストラリアの北東に位置し、人口約1万2000人の小さな国。台湾の総統選挙で中国と距離を置く与党民進党の頼清徳氏が当選した直後の断交に中国は歓迎する一方、台湾は民主主義の価値観への報復だとして中国を非難している。今回の断交で台湾と外交関係をもつ国は12に減り、東アジアと太平洋地域ではパラオなどとなった。外交関係をまた1つ失った台湾だが、アメリカ政府は台湾への関与は揺るぎないとしている。共和党のブッシュ政権で大統領補佐官を務めたハドリー氏が台北を訪れ、5月に総統に就任する頼清徳氏に祝意を伝えた。台湾外交部はこのタイミングでナウルによる断交が発表されたのは台湾総統選に対する中国の報復の影響ではないかとしている。