体操男子・岡慎之助は平行棒は15.300で銅メダル、鉄棒では金メダルを獲得して団体・個人総合と並ぶ3冠を達成している。平行棒は東京五輪金メダリストの中国・鄒敬園の16.200に敗れたものの、岡は丁寧な着地を見せての銅メダルとなった。そして、鉄棒も美しい演技と完璧な着地を見せ14.533となり、杉野正尭や中国・張博恒など多くの有力選手が落下する中での金メダルとなった。岡の恩師・三宅裕二さんは着地を決めたことが相手へのプレッシャーになったのではないかと金メダルについて振り返った。3冠は72年のミュンヘン五輪での加藤沢男さん以来の快挙となっている。幼少期の岡は冨田選手に憧れを抱いたといい、着地を決められる選手になりたいと話す様子を見せ、右膝に全治8ヶ月の大怪我を負ったこともあった岡だが、リハビリの際には下半身を負傷したことを受け上半身と着地力の強化に熱を注いできた。岡は団体の金メダルが一番うれしいとパリ五輪を振り返った。