ネット通販大手のアマゾンが処方薬を自宅に届けるサービスを始めた。アマゾンアプリ上のファーマシー(処方薬)から処方内容の控えを読み取ることで、オンラインで薬が受け取れるようになる。ドラッグストア「ウエルシア」など約2500の薬局と提携した。患者は病院で診察を受けて、電子処方箋を取得。アプリで薬局を選び、オンラインで薬剤師から服薬指導を受ければ、薬が自宅まで送られてくる。配送料や配送時間は提携する薬局次第。500円前後で届くところが多いという。また、SOKUYAKUは医師の診察から薬の受け取りまで全てがオンラインでできるサービス。健康日本堂調剤薬局・赤坂店では利用者の半数近くがオンラインサービスを利用。薬は最短30分で自宅などに配送する。ただ、オンラインサービスを提供するには薬局側もコストがかかるため、小さな薬局は経営が厳しくなるとの指摘も。東京都薬剤師会・高橋正夫会長は「将来的に街の薬局に行かなくても薬が手に入るとなると、だんだん薬局の数も減っていってしまうことも懸念される」と述べた。