医療ドラマでよくある手術中の赤ランプを患者の家族が見守るシーンは現実にはほとんどない。実際には家族の待機場所からは見えない場所にある。医療ドラマでよくある「手術は成功です」というセリフは現実では言わない。オペ後に合併症が起こる可能性があり、手術終了時点では成功かわからないため言わない。
刑事ドラマで誘拐犯からの電話に刑事が言う言葉「できるだけ会話を引き延ばしてくください」は今は言わない。電話交換機がデジタルになったことで、発信元が電話会社に一瞬で表示されるため今は一瞬で逆探知できる。
刑事ドラマでよくある殺人事件現場に複数の刑事が入って遺体をみるシーンはありえない。実際は鑑識以外で現場に入れるのは署長など限られた人だけ。
刑事ドラマでよくある被害者が青酸カリを飲まされて即死することは少ない。実際は致死量を飲まされても死ぬまでに数分かかる。
刑事ドラマでよくあるクロロホルムを染み込ませたハンカチをかがされて一瞬で眠るシーンはありえない。クロロホルムは肺に充満させないと麻酔効果がなく、ハンカチに染み込ませたくらいでは眠るまでに時間がかかるためその前に逃げられてしまう。