冷たい水を全身に浴びたくなる暑さが続く日本列島。その暑さから逃れられる場所として今、人気となっているのが、今日まで100年以上、気温35℃を超えたことがない千葉県勝浦市。夏の気温が周囲より低い理由とされるのが、勝浦沖の深い海と南風。陸の近くで急激に深くなっている勝浦沖。その海水面に強い南風が吹くことで、海面近くの水が押し流される。それに伴い、海底付近の冷たい水が海面に上昇し水温が低下。その冷たさを風が陸地に運ぶため、涼しくなるのだと考えられている。新たな避暑地としての認知度が上がりつつある勝浦市。市の担当者によると、移住の相談件数も3年前から急増し、その人気は依然として高く、現在、賃貸物件の供給が追いついていないという。そんな勝浦市に移り住んだ男性(51歳)を取材した。男性は、趣味のサーフィンを楽しむために移住前から何度も勝浦市を訪れていた。そして4年前、コロナ禍で仕事が行き詰まったことなどから東京から移住。現在は、勝浦市内で塩の製造、販売をしている。そんな男性が暮らしているのが、賃貸マンション。勝浦の海を一望できるこの部屋は、2DKで家賃は月7万円だという。男性は「涼しいので、エアコンも寝るとき消したり自然の風だけで」「自然の中で暮らしているのでストレスが全くないです」と話し、涼しい街・勝浦での生活を100点満点で言うと「120点です」と表現する。