大根抜きは、農家役の人が並んだ人の列から、大根に見立てて引っこ抜く遊び。抜かれる大根側は、腕などを掴んで、抜かれないように抵抗する。抜かれた人は、抜く側に加わり、抜く農家が増え、全員抜かれて終わる。北海道苫小牧市にある道場では、柔道の練習で大根抜きを採用していた。大根側は、一直線ではなく、円をつくる。大根抜きでは、人を引く力とそれに耐える力が総合的に鍛えられるという。専門家によると、大根抜きは、北海道で50年くらい前からあり、雪が多く、外で遊ぶ選択肢が少ない冬に、団子になって温まることができ、北海道に合っていたと考えられるという。大根抜きは、北海道全域で行われ、主に50歳以下の北海道民が親しんでいるという。女子アイスホッケークラブのボルテックス札幌の選手らが大根抜きをした。農家役は、コーチも務めるゴールキーパーの藤本。最初にキャプテンを抜くと、キャプテンの協力を得て、圧倒的パワーで抜きまくった。