新潟・十日町市は新米の収穫が一段落。農家が手塩にかけた米は魚沼産コシヒカリ。周辺は全国有数の降雪地帯。栄養が豊富な雪解け水で育ったコシヒカリはコシがあって甘みと旨味の強さが高い評価を受けている。ただ、山積みになった収穫したばかりのコシヒカリ。1等米は1割。例年の9割を大きく下回り過去最低だという。1等米と2等米を見比べると1等米の方が少し透き通っているように見える。米の格付けは検査官の目視で行われる。今年の検査では他の農家の米もほとんどが2等米以下だった。農家が推測する原因は夏の異常な暑さ。さらに周辺では8月に10mm以上の雨が降ったのはわずか2日。深刻な水不足で実がつかない稲も少なくなかった。実りの秋を襲った緊急事態。米の粒には異変が見られるものの等級による味の違いはほとんどないという。実際に地元農協の検査でも等級による味の違いはないことが証明されている。花水農産の宮内会長は「味が変わらないというんだからその辺が本当に救いですね。美味しい米だということをもっとPRすべき」と話した。