正月明けの平日。東京ビジネスクリニックでは1時間で170人が予約。年末年始、実家への帰省などから戻り、体調を崩す人が続出。この病院では検査を受けた患者の7割近くがインフルエンザ陽性。元日から診察を行っていたいとう王子神谷内科クリニックでは診療開始と同時に患者が流れ込み、あっという間に待合室がいっぱいに。年末から続くインフルエンザの猛威だが、年明けからB型患者が増加している。今、猛威を振るっているインフルエンザは大きく分けるとA型とB型があり、A型は例年1月末~2月に感染のピークを迎え、その後B型が3月にかけて流行するという。伊藤博道院長は「インフルエンザA型がピークアウトをするのを待たずにB型が待ち切れず出てきたような印象もある」と話す。A型は急激な発熱が特徴。B型は嘔吐など消化器系に症状が出るのが特徴。ただ、今シーズンのA型は久しぶりに感染したことから嘔吐などの症状が出ることもあるという。東京歯科大学市川総合病院・寺嶋毅教授は「脱水症状になって症状が長引いたり重くなることもある」とB型の危険性を指摘。感染のピークは?A型は1月中旬、B型は4月頃まで長引く。感染しないためにはマスクの着用、手洗い、うがいなど基本的な感染対策が重要。