学校の部活動の現場では現在、少子化による部員の不足や教員の長時間勤務などを受け、持続可能なあり方が問われている。こうした中、専門的な指導を受けられない地方を中心に新たな取り組みが広がっている。沖縄・南大東島の中学校に今年5月に創部した部員6人のオンラインダンス部。島にはダンスの指導者がいないため、これまではインターネットのダンス動画を独学で習得。ところがオンライン部活動の導入で環境が一変。ダンスを指導するのは東京のインストラクター。離島とネットでつなぎ、週に一度、約90分の指導が受けられるようになった。学校側の負担を減らすべく部活動は村営の施設で実施。見守りなど生徒のサポートは島の郵便局員が行う。さらに大手総合エンターテインメント企業がインストラクターの派遣をサポート。ChisatoはCMやライブで活躍するプロダンサー。今年7月、オンラインダンス部は県の中学校ダンスコンテストに出場。出場した16校中トップとなる快挙を創部2か月余りで達成した。企業はダンスの他にeスポーツやヨガなどもサポート。全ての子どもたちにとってオンライン部活動が当たり前になる未来を目指したいという。