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「南風見(沖縄)」 のテレビ露出情報

沖縄県波照間島に住む宮良フジさんは91歳。1945年当時は11歳、9人家族で暮らしていた。45年の4月、波照間島の全住民が西表島に疎開。疎開先は西表島の南風見地区だった。この地にはマラリアを媒介する蚊・ハマダラカが生息。多くの人が蚊に刺されマラリアの感染が瞬く間に広まっていった。宮良さんの父と妹もマラリアによって死去し宮良さん自身も感染。40度の熱が出て髪はすべて抜け落ちたという。8月には住民が波照間島へと帰還したがマラリアの感染は収まらず、母親や兄弟も感染。宮良さんはマラリアによって家族7人を失った。大きな犠牲を住民に強いた疎開には当初反対の意見も。島の有力者たちは疎開先の南風見がマラリアの巣窟だと知っていた。疎開を命令したのは山下軍曹という人物。スパイ養成学校として知られる陸軍中野学校の出身者だった。「山下」というのは偽名で軍人であることを隠し教員として島に潜伏。疎開を促す際には穏やかな態度を一変させ住民を脅し強制的に退去させた。地上戦こそなかったものの波照間島では戦争マラリアによって住民の3人に1人が命を失った。

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